研究概要 |
平成10年度はVF装置(シーメンス社製マルチパルス特殊Cアーム型)に高速パソコンと特殊ビデオボード(IMM社製Vicent601)を導入し,撮影されたVF画像データを市販のマルチメディア機器による画像処理が可能となるようにした.動画像(Qulck Time Movle)の処理用にはMM社製Disk Array Systemを装備したPower Mac.9600/300を,高画質の静止画像の処理用にはApple社製Power Mac.8500/120AV(GIIIにアップグレード)を導入した. その結果,MODisk,Floppy DiSk,CD-ROM,8mmビデオテープ(Hi-8)などの様々なメディアを用いて,ユーザのパソコンの作業環境に合わせてVF画像データを利用できるシステムを構築できた.また,公開できるデータはインターネットで利用できるようにできた(http://x-raytv.dent.niigata-u.ac.Jp/) 現在,摂食・嚥下の正常像と障害像のデータの採取を進めると同時に生理学的病態の解析・検討,内容の分類を行っている.画像処理されたVF動画像データはVF画像データベースとしてサーバーにすべて保存している.しかし,原データでは1人平均で通常20MB程度の大きなディスク容量が必要となるので,データ解析に支障のないかぎりどの程度までに圧縮することが可能であるかは検討中である. 平成11年度にはVF画像データを可能な限り多数例収集,分類し,臨床への応用方法を確立するための資料とする.具体的には摂食嚥下の正常像と異常像とを比較検討し,検査用食品条件の決定,義歯等歯科治療への応用,摂食・嚥下リハビリテーションまでの治療の流れのプログラムの製作を考えている.
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