研究課題/領域番号 |
10838022
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研究機関 | 高知医科大学 |
研究代表者 |
石田 健司 高知医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (10274367)
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研究分担者 |
谷 俊一 高知医科大学, 医学部, 助教授 (90136250)
川上 照彦 高知医科大学, 医学部・附属病院, 助教授 (90169681)
山本 博司 高知医科大学, 医学部, 教授 (90035709)
小林 和彦 高知工科大学, 工学部, 教授 (20299374)
河田 耕一 高知工科大学, 工学部, 教授 (90299371)
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キーワード | 歩行 / 回復 / リハビリテーション / 介護装置 / 歩行器 |
研究概要 |
高齢化社会の到来とともに、脳や脊髄の器質的障害や骨関節障害により立位・歩行機能が損なわれた症例が次第に増加しつつある。それら症例に対し患者の立位・歩行機能を客観的に総合的に評価し、その障害度に応じて、患者自らが安全に行える立位・歩行訓練装置を開発すべく、これまでわれわれは高知工科大学の知能機能システム工学科との共同で歩行介助装置の開発を進めてきた。まず本研究において、立位・歩行機能を客観的に総合的に評価した。すなわち理学療法士の歩行訓練介助時の手の動作と運動量解析をするために、三次元荷重変換器装置を試作し、患者の歩行時の筋力、推進力及び姿勢バランスを評価した。その結果、神経疾患、筋疾患や廃用性症候群等の疾患別の障害度によって、筋力、推進力や姿勢バランスに違いをとらえることができた。また患者が転倒する際、身体の前後・上下の荷重変換評価において特徴的なノッチがみられた。このシグナルを早期に検出し、歩行介助装置を用いた歩行時の転倒防止に利用できるものと思われた。そこでこれら歩行機能評価に基づき、高知工科大学の知能機能システム工学科との共同で歩行介助装置の開発を進め、歩行介助装置の1号機の製作を行った。第1号機の機能は、1.手動操作による自由走行可能2.予めプログラムしておけば、プログラムした経路・スピードで走行可能)3.パウダーブレーキ・クラッチ操作により、スピード調節・方向転換機能あり4.圧センサーにより転倒を予見でき、5.外部パソコン(WlNDOWS 98)と通信機能を有し、外部コンピューターにて走行を制御できるものである。今後第l号機を用いて臨床症例への安全性の向上および確保を目標に次回の科研期間内でさらなるインテリジェント機能を有する介護装置2号機を完成させたい。
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