研究概要 |
1・プロトコールに基づき1999年12月以降の2000年10月までにエントリーし退院を確認できた症例は52名(合計92名)であった。ただし、この中には合併症が著しいものやインフォームドコンセントが得られなかった数名は含まれていない。 2・この92名の内訳は早期開始群52名で男性は26名、女性は26名。脳出血は19名、脳梗塞は33名。右麻痺27名、左麻痺23名、麻痺なし2名であった。 3・遅延群は40名で、男性24名、女性16名。脳出血は18名、脳梗塞は22名。右麻痺16名、左麻痺21名、麻痺なし3名であった。 4・早期群における入院から座位訓練開始までは0〜138日(平均9・0日)、入院期間は5〜180日(平均47・1日)であった。一方遅延群の入院から座位訓練開始までは1〜399日(平均30・6日)、入院期間は12日から217日(平均65・0日)と遅延群における入院期間の延長が認められた。 5・機能障害の評価ではJSSにおいて2群間に統計的差は無く、一方機能障害(SIAS)や能力低下(FIM)の指標において、早期群は退院時における値に遅延群と比べ有意差があり、早期リハビリ開始の有効性が示唆された。 6・この成果は7th European Congress of Research in Rehabilitation(March,2001)、1st International Society of Physical and Rehabilitation Medicine(July,2001)に発表する予定である
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