研究概要 |
1・対象患者のデータベース「Outcame Study of Stroke Rehabilitation in Acute phase(OSRA Ver1.2)」を作成した。データ化する項目として(1)・基本情報(発症日、入退院日、リハ依頼日)、(2)・脳卒中診断、(3)・合併症・併存疾患と(4)・各種評価項目(Japan Stroke Scale,Mini-Mental State Examination,Stroke Impairment Assessment Set,Profile of Mood States)を選択した。 2・同意書(Infoemed Consent)を作成し、学内倫理委員会で承認された。 3・プロトコールに基づき、1998年11月より2000年10月までに92名がエントリーし、評価を終了し退院した。ただし、この中には合併症が著しいものやインフォームドコンセントが得られなかった数名は含まれていない。 4・解析は早期群52名(実際に早期に開始できたものは36名)、遅延群40名(最重症例を除くと23名)の2群間で行なった。 5・脳卒中の重症度を示すJSSは2群間で差はなく同様な神経学的回復を示していた。 機能障害を表すSIASにおいて早期群は退院時において遅延群と比べ有意に高い値を示していた。 能力低下を表すFIMにおいて早期群は退院時において遅延群と比べ有意に高い値を示していた。 以上より脳卒中のリハビリテーションの早期介入は有効であることが示唆された。
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