研究課題/領域番号 |
10838047
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
梅津 祐一 産業医科大学, 医学部, 講師 (50289584)
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研究分担者 |
田島 文博 産業医科大学, 医学部, 講師 (00227076)
緒方 甫 産業医科大学, 医学部, 教授 (70122843)
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キーワード | electromyography / power spectral analysis / muscle enclurance |
研究概要 |
骨格筋の筋疲労特性を明らかにするために、筋電図パワースペクトル解析を用いて検討した。 被検筋を脊柱起立筋として、Sorensen法に準じた等尺性収縮により、20から30歳の健常男女の筋疲労特性を比較検討した。中心周波数(MF)、平均パワー周波数(MPF)などの経時的減少率により、筋の易疲労性の評価指標とした。その結果、男性の減少率が女性より高く、男性に比し女性の方が有意に筋持久力に秀でていることが明らかとなった。(Arch Phys Med Rehabil 79;536-538 1998) 脳卒中片麻痺患者に同様な方法(Sorensen法における、脊柱起立筋のパワースペクトル解析)で、左右脊柱起立筋の筋持久性の差を比較したところ、有意差を認めなかった。(リハ医学36 1999 inpress) さらに、対麻痺者で車いすマラソントップ選手における、車いす駆動に重要な上腕三頭筋の筋疲労特性を検討した。50%MVC(maximum voluntary contraction)の等尺性収縮時の筋電図パワースペクトル解析により、同様の尺度(MF、MPF)の経時的減少率をコントロールと比較した。その結果、車いすマラソン選手とコントロールには最大筋力に有意な差は認めなかったものの、MFおよびMPFの減少率は車いすマラソントップ選手が小さかった。車いすマラソントップ選手は車いす駆動に重要な上腕三頭筋は、持久性に優れた特性を持つことが明らかとなった。(日本パラプレジア医学会誌12 1999 in press)
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