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2000 年度 研究成果報告書概要

Ehrlichia canisの分離およびその分子生物学的・免疫学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 10839019
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 動物臨床医学
研究機関麻布大学

研究代表者

山本 静雄  麻布大学, 環境保健学部, 教授 (40130900)

研究分担者 川原 真  名古屋市衛生研究所, ウイルス部, 主任研究員
猪熊 壽  山口大学, 農学部, 助教授 (70263803)
福山 正文  麻布大学, 環境保健学部, 教授 (40075932)
研究期間 (年度) 1998 – 2000
キーワードEhrlichia canis / クリイロコイタマダニ / ダニ媒介性感染症 / IFA
研究概要

間接蛍光抗体法(IFA)によってわが国のイヌにおけるE.canisの抗体保有調査を実施した結果、わが国のイヌにおいてもE.canis感染例が存在することが確認された。すなわち、捕獲犬では沖縄県下の捕獲犬1,285例中228例(17.7%)が、鹿児島県下のそれは399例中11例(2.8%)がIFAで抗体陽性を示した。一方、飼育犬においてもE.canisの抗体陽性犬が見出されている。徳島市とその周辺の飼育犬では、341例中8例(2.3%)がE.canisのIFAが陽性を示した。そのうち、ピロプラズマ陽性犬36例中3例(8.3%)、それ以外では305例中5例(1.6%)が抗体陽性であった。また、山口市とその周辺の飼育犬では、448例中22例(4.9%)がE.canisの抗体陽性を示し、そのうち屋外飼育犬303例中19例(6.2%)が抗体陽性であったが、室内飼育犬82例では全例が陰性であった。
前述の抗体陽性犬のうちの一部について、E.canisの16S rDNA検出のためのPCRを実施することができた。沖縄県下の捕獲犬のIFA陽性犬の70例(454例中)のうち3例および鹿児島県下のそれではIFA陽性犬11例(362例中)のうち1例がそれぞれPCR陽性を示した。そこで、PCR陽性を示したこれら4例のPCR産物(389bp)について塩基配列の解析を行った結果、4例とも同一の塩基配列を示し、それらは2000年にPen et al.によって中国のイヌから分離されたE.canisのそれと同一であった。それはアメリカで分離されたオクラホマ株とは389bp中1塩基のみ異なるものであった。この結果から、これら4例のE.canisは中国から侵入したことが推察された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 山本静雄,本田政幸,芦田佳典,西村勇次,新関治男,Yasuko Rikihisa: "犬におけるEhrlichia canisに対する抗体の検出"日獣会誌. 47・10. 765-767 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Inokuma,H.,Yamamoto,S.,and Morita,C.: "Survey of Tick-borne disease in dogs infested with Rhipicephalus sanguineus at a Kennel in Okayana Prefecture, Japan"J.Vet.Red.Sci.. 60・6. 761-763 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 猪熊壽,山本静雄,棚原憲実,喜友名強,大城章信: "沖縄県におけるイヌのマダニ寄生およびマダニ媒介性疾患の感染状況"日獣会誌. 51・7. 361-364 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Inokuma,H.,Ohno,K.and Yamamoto,S.: "Serosurvey of Ehrlichia canis and Hepatozoon canis infection in dogs in Yamaguchi prefecture, Japan"J.Vet Med.Sci.. 61・10. 1153-1155 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Inokuma,H.,Didier.R.,and Philippe.B.: "Detection Ehrlichia platys DNA in Brown Dog Ticks (Rhipicephalus sanguineus) in Okinawa Island, Japan"J.Clin.Microbiol.. 38・11. 4219-4221 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2002-03-26  

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