(1) 「教育デモグラフィー」の理論枠組を明確にするため、フランスのアナール派のデモグラフィー理論、および日本の「教育の社会史」派の理論を検討した。 (2) 貴重な、教育民衆誌的文書資料をデータ・ベース化する可能性を検討するため、静岡県の戸塚廉氏寄贈になる「戸塚文庫(戦後版)」について、整理の可能性、画像のデータとしてのコンピューター取り込みなどを試行した。これについてはやや大きな予算が必要となることがわかったが、来年度はその緒口をつける見通しがついた。 (3) 学校・地域データの整理、データベース化の可能性を検討するため、兵庫県・豊岡小学校保存の明治以来の学校資料について閲覧し、必要部分の複写を行って、現在、統計データとして一貫できるものと、学校民衆誌的資料として整理できるものとを区分、整理中である。来年度についてはこれをコンピューターに取り込む予定 (4) 既存統計表をスキャナーでどう読み込み活用できるかは、業者のアドバイスも得てなお検討中である。
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