研究概要 |
1.古代・中世遺跡出土遺物の調査・研究 (1)前年度に引き続き,古代・中世遺跡から出土した動植物遺体や木簡を収集し,食材と流通・消費について調べた。 (2)前年度に引き続き,古代・中世遺跡出土の食器の集成を行うとともに,調理具・貯蔵具の集成を行い,粉食文化について考えた。 (3)中世遺跡出土の闘茶札を集成し,地方への喫茶の普及について考えた。 2.文献史料・絵画史料の調査・研究 (1)『兵庫北関入船納帳』をはじめ,『大乗院寺社雑事記』など僧侶の日記に記された食材を検討し,流通・消費・食習慣について調べた。特に季節食品・加工食品に注目した。 (2)前年度に引き続き,絵画史料に描かれた食事の場面を集成するとともに,中世の日記を検討し,贈答・饗宴に用いられた食材について調べた。 3.民俗資料の調査・研究 (1)瀬戸内の伝統的な料理として知られる海藻料理や「すし」およびハレの日の食事について聞き取り調査を行った。 (2)瀬戸内の鯛網漁について聞き取り調査を行った。
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