研究概要 |
本年度は、当初研究実施計画に基づき、被占領下沖縄の特に顕著な特徴を有すると考えられる主に敗戦後10年間の詩、短歌、俳句表現の中から、俳句作品を取り上げ、以下のように実施した。 1,情報収集 国立国会図書館、法政大学沖縄文化研究所、琉球大学法文学部、及び熊本県立図書館などで関連資料を調査、昨年度の関連資料の補遺を行うと共に、雑誌、新聞などの一部関連資料を閲覧した。 2,文献資料収集 琉球大学付属図書館、那覇市史編纂資料室などで敗戦後の新聞「うるま新報」「沖縄タイムス」「琉球新報」の文芸欄、投稿作品欄などより敗戦後10年間の俳句作品について複写資料を収集した。その他雑誌「月刊タイムス」「句誌みなみ」などから俳句作品の複写資料を収集した。又、関連する図書及び雑誌を収集した。 3,証言資料収集 沖縄県那覇市及び千葉県船橋市において、生存している俳句実作者3名より実作の背景、心境、当時の文学状況についてインタビューを行い、証言資料としてミニ・ディスクに録音し収集した。
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