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1998 年度 実績報告書

在庫投資に関する生産平準化機能の条件付き分散モデルによる検出

研究課題

研究課題/領域番号 10873004
研究機関広島大学

研究代表者

宜名真 勇  広島大学, 経済学部, 教授 (30127758)

研究分担者 馬場 善久  創価大学, 経済学部, 教授 (00181040)
福地 純一郎  広島大学, 経済学部, 助教授 (00274043)
キーワード在庫投資 / 生産平準化 / 共和分 / 単位根 / 誤差修正モデル / 条件付き分散 / ARCH / ブートストラップ
研究概要

日本経済についての無条件分散を用いた生産平準化仮説の検証をマクロレベルと鉱工業レベルのデータによって行った。マクロデータとして1956年第2四半期から1995年第1四半期の四半期データを用いた。生産量の概念に実質GNP、販売量として実質GNPー実質在庫投資を用い、各々の無条件分散を比較することによって生産量が販売量に比して平準化されているという結果が観察された。更に、観察期間を1970年代までと1980年代以降に分割して計測する場合、前者の期間で生産の集積(Production Counter-smoothing)、後者の期間で生産平準化の傾向が見られた。生産量と販売量は各々単位根検定と共和分検定を通して2変量誤差修正モデルとして定式化できることが見出され、このモデルを、条件付分散共分散行列が非負値定符号となる2変量ARCHモデルの手法によって推定し、生産量と販売量の条件付分散の時系列を計測した。条件付生産平準化は1980年代以降頻繁に観察されるが、それ以前の期間ついては逆の結果となる期間が相対的に多いという結果が得られた。鉱工業指数データ(1970年第1四半期から1998年第1四半期)に対して無条件分散を計測する場合、期間全体を通して生産の集積を意味する結果と、予備的な一変量ARCHモデルに基づく条件付生産平準化が多くの期間について観察されるという結果が得られた。ARCH効果を持つ様に作成された誤差項を含む回帰モデルを一変量ARCHモデルの手法で推定し、残差をリザンプリングしつつ繰り返しARCH推定を行うことによって先ず平均方程式のパラメータの標本分布を求める実験を行った。また、ARCH推定量の理論的分布が漸近的正規かつ一致推定量であるための4次のモーメント条件を発展させる試みを行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 宜名真 勇: "An Interpretation of the Conditional Variance" 広島大学経済論叢. 22巻1号. 209-219 (1998)

  • [文献書誌] 宜名真 勇: "Conditional Production Smoothing in the United Kingdom and Japan" International Journal of Production Economics. 近刊. (1999)

  • [文献書誌] 福地純一郎: "Subsampling and Model Selection in Time Series Analysis" Biometrika. 近刊. (1999)

  • [文献書誌] 福地純一郎(共著): "On the Bootstrap and the Moving Block Bootstrap for Maximum of a Stationary Proce" Journal of Statistinal Planning and Interence. 76(1-2). 1-17 (1999)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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