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1998 年度 実績報告書

組織間関係論の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10873013
研究機関一橋大学

研究代表者

西口 敏宏  一橋大学, イノベーション研究センター, 教授 (20270928)

キーワード組織間関係 / 共進化 / アウトソーシング / サプライ・チェーン・マネジメント / 自己組織化 / フラクタル・デザイン / ネットワーク
研究概要

本年度は非常に生産的な年であった。本研究の企図に基づく精力的な研究活動により、当初の予定を上回る成果が幾つかのrefereed journalsを含めて掲載された。また当萌芽的研究を核として、共同執筆者及び成果物の発表媒体を含め、学術的活動の場が国際的に展開された年でもあった(研究発表の欄を参照)。
ボーデ(Beaudet)氏との共同論文3篇は、1997年に起こったアイシン精機の火災事故がトヨタ全体の部品供給体制を麻痺させる一方、いかに迅速にその回復が実現したかを、綿密な実地調査に基づき、実証的かつ理論的に論じたものである。MITのSloan Management Reviewに掲載された1篇は実証編であり、Macmillan社の編著本に収録予定の1篇は、同じ題材に依拠しながらその理論的解明に主眼点を置いたものである。また『組織科学』に掲載予定の1篇は実証と理論を織り込んだアプローチを採っている。
カスパリ(Caspary)氏と『経済セミナー』に発表した論文は世界の航空機産業における新しい企業間関係の動きを、あるメーカーに的を絞って論じたものであり、一方、もう1つのワーキングペーパーは、ドイツにおける中小企業の斬新なネットワーク作りの動向を実態調査に基づいて報告したものである。いずれも本研究に直接関わる重要な実証的証拠を取り扱い論じている。
来年度は今年度の成果に基づき、更に精力的で生産的な年となりそうである。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] TOSHIHIRO NISHIGUCHI ALEXANDRE BEAUDET: ""THE TOYOTA GROUP AND THE AISIN FIRE"" SLOAN MANAGEMENT REVIEW. 40-1. 49-59 (1998)

  • [文献書誌] TOSHIHIRO NISHIGUCHI ALEXANDRE BEAUDET: ""FRACTAL DESIGN:SELF-ORGANIZING LINKS IN SUPPLY CHAIN MANAGEMENT"" KNOWLEDGE EMERGENCE:A NEW SOURCE OF VALUE. (1999)

  • [文献書誌] 西口 敏宏,アレクサンダ・ボーデ: "「アイシン精機火災とトヨタ・グループの対応」" 組織科学. 36予定. (1999)

  • [文献書誌] 西口 敏宏,ジグルン・カスパリ: "「世界第3位の航空機メーカーはいかに生まれたか」" 経済セミナー. 525-10. 25-29 (1998)

  • [文献書誌] TOSHIHIRO NISHIGUCHI JONATHAN BROOKFIELD: ""THE EVOLUTION OF JAPANESE SUBCONTRACTING"" SLOAN MANAGEMENT REVIEW. 39-1. 89-101 (1997)

  • [文献書誌] 藤本隆宏・西口敏宏・伊藤秀史: "リーディングス サプライヤー・システム" 有 斐 閣, 293 (1998)

  • [文献書誌] TOSHIHIRO NISHIGUSHI: "MANAGING PRODUCT DEVELOPMENT" OXFORD UNIVERSITY PRESS, 306 (1996)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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