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1998 年度 実績報告書

中層大気大循環モデルによるSqの研究

研究課題

研究課題/領域番号 10874067
研究機関九州大学

研究代表者

宮原 三郎  九州大学, 理学部, 教授 (70037282)

研究分担者 糸長 雅弘  山口大学, 教育学部, 助教授 (60213104)
三好 勉信  九州大学, 理学部, 助手 (20243884)
廣岡 俊彦  九州大学, 理学部, 助教授 (90253393)
湯元 清文  九州大学, 理学部, 教授 (20125686)
キーワードSq電流系 / 中層大気大循環モデル / 大気潮汐
研究概要

本研究は,九州大学中層大気大循環モデルによりシミュレートされた下部熱圏ダイナモ領域の中性風系を使用して,その領域に引き起こされるダイナモ電流を計算し,Sqの変動と中性風変動との関係を調べることを目的としている.また,磁場変動の観測データとの比較を行い,Sqの動態の解明をめざす.
これまでの予備的な研究により,モデルによりシミュレートされた中性風の日々変動により,Sq電流系にも大きな日々変動が現れること,赤道を越えて他の半球へ進入する電流系が引き起こされることなどが,秋分点のシミユレーションデー夕を使用して明らかにされていた.
今年度は本研究の初年度にあたるが,夏至・冬至の時期に当たる6月と12月のシミュレーションデータを使用して計算を実行した.ただし,ダイナモモデル中の電気伝導度は赤道対称を仮定している.計算の結果図電流系はそれぞれの月で夏半球側に大きな電流が流れ,それが冬半球側まで進入していることが示された.また,冬半球側には,夏半球側のそれと比較してほとんど無視できる小さな反対向きの電流系しか引き起こされないことが示された.このような夏至・冬至における著しい非対称性はこのモデルでは電気伝導度は対称を仮定しているので,その原因は中性風の非対称性に原因がある.下部熱圏での1日潮汐風を解析した結果,夏半球側の方が冬半球側に比較して約3倍大きい振幅を持つことが示された.
このような夏至冬至のSq電流の南北非対称性は,磁気経度210゚線に沿った地磁気観測網によって観測された地磁気データの解析から得られたお電流系とも整合性があることが示された.

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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