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1999 年度 実績報告書

高スピン金属錯体クラスターに対する異種金属ドーピング

研究課題

研究課題/領域番号 10874098
研究機関東京大学

研究代表者

阿波賀 邦夫  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (10202772)

研究分担者 藤田 渉  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (50292719)
キーワードクラスター / 高スピン錯体 / 磁性
研究概要

Mn12 核金属錯体クラスター[Mn_<12>O_<12>(MeCO_2)_<16>(H_2O)_4]は、上向きと下向きのスピン間にポテンシャル障壁をもち、単分子磁石と考えられている。さらには、障壁をすり抜けるトンネル効果による磁気緩和も知られている。
前年度の研究により、結晶溶媒を含む結晶[Mn_<12>O_<12>(PhCO_2)_<16>(H_2O)_4]・2PhCOOH の合成に成功している。今年度は詳細な磁気を行い、この系はブロッキング温度の異なる2種類の分子が結晶内に共存するモザイク結晶であることを見いだした。結晶を用いた磁気異方性の測定や量子トンネル効果の測定から、双方の分子の磁化容易軸に決定的な違いがあることを発見したほか、結晶構造解析により、この磁気的な違いが、Mn_<12>分子に含まれるMn^<3+>サイトのヤーン・テラー変形の差異に起因していることが明らかになった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] K.Awaga et al.: "Magnetic Properties of Molecular Compounds of Mn_<12> Ph"Mol. Cryst. Liq. Cryst.. 335. 1185-1194 (1999)

  • [文献書誌] W.Fujita et al.: "Solvent-Mediated Magnetic Change in Copper-Hydroxy・・・"Mol. Cryst. Liq. Cryst.. 334. 597-604 (1999)

  • [文献書誌] W.Fujita et al.: "Room-Temperature Magnetic Bistability in Organic"Science. 286. 261-262 (1999)

  • [文献書誌] H.Imai et al.: "M(dmit)_2 Salts with Nitronyl Nitroxide Radical・・・"J. Am. Chem. Soc.. 121. 8098-8103 (1999)

  • [文献書誌] W.Fujita et al.: "Controllable magnetic properties of layered"Appl. Clay Sci.. 15. 281-303 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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