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1999 年度 実績報告書

求核的不斉π-アリルパラジウム触媒の設計とイミンへの触媒的不斉アリル化反応の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10874105
研究機関東北大学

研究代表者

山本 嘉則  東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60029519)

研究分担者 中村 浩之  東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30274434)
キーワードキラルビスーπーアリルパラジウム / アリルスズ / イミン / 求核剤 / 不斉アリル化反応
研究概要

アリルスズのアルデヒドおよびイミンへの付加反応は、有機合成における非常に重要な反応の一つである。本申請者はこの反応が、パラジウム及び白金触媒下で進行し、その反応活性中間体が求核的ビスーπーアリルパラジウムであることを明かにしている。
本研究では、この求核的性質を持つビスーπーアリルパラジウム錯体の一方に不斉源として、ピネン由来のπーアリル基を導入することにより、これまで困難であったイミンへの触媒的不斉アリル化反応に初めて成功した。このように、求核的性質を持つビスーπーアリルパラジウム錯体の非対称なアリル基の反応性を制御し、その一方のアリル基にイミンの不斉面の認識をさせることにより、光学活性なホモリルアミンの選択的不斉合成が可能となった。さらに、不斉面の認識部位であるアリル基を高分子ポリマーに結合させることにより、容易に回収可能な触媒の開発に成功した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K.Nakamura: "Chiral π-Allylpalladium Catalyzed Asymmetric Allylation : Replacement Allylstannanes by Allylsilanes"J.Org.Chem. 64. 2614-2615 (1999)

  • [文献書誌] H.Nakamura: "Palladium(II)-Catalyzed Cope rearrangement of Acyclic 1,5-Dienes. Bis-π-allylpalladium(II) Intermediate"J. Am. Chem. Soc.. 121. 10850-10851 (1999)

  • [文献書誌] M.Bao: "Preparation and Application of a Polymer-Supported Chiral Bis-π-allylpalladium Catalyst for the Allylation of Imines"Tetrahedron Lett.. 41. 131-134 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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