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1998 年度 実績報告書

脳・腸ペプチド含有細胞の起源

研究課題

研究課題/領域番号 10874126
研究機関早稲田大学

研究代表者

菊山 榮  早稲田大学, 教育学部, 教授 (20063638)

キーワード下垂体 / モノクローナル抗体 / ヒキガエル / 嗅覚器官 / 側腺
研究概要

下垂体原基を特異的に認識し、かつ分化後の下垂体細胞をも認識するモノクローナル抗体の作製をこころみた。尾芽期ヒキガエル胚より下垂体原基のみを400個集め、それを抗原としてマウスに免疫後、脾臓細胞をミエローマ細胞とのハイブリドーマ細胞をつくり、培養液は尾芽胚の頭部切片を用いて免疫スクリーニングを行なった。その結果、下垂体原基と免疫反応する1クローンを得ることができた。この抗体を用いて、下垂体原基と免疫反応幼生細胞の出現を時間と部位の面から調べた。この抗体は尾芽胚では下垂体原基の他に鼻の原基、皮膚を認識した。遊泳期の幼生では下垂体の他に嗅球、嗅上皮が染色された。皮膚はこの時期になると側腺のみ、免疫陽性となった。変態終了後の個体および生体では遊泳期の幼生のものと染色性に本質的な違いはみられなかった。これまで下垂体細胞の分子マーカーは一般に下垂体ホルモンであったが、今回得られた抗体は下垂体ホルモンを産生する以前より発現している物質を認識している。また、この物質は下垂体以外に嗅覚器官や側腺等にも存在することが判明した。現在、同物質の単離・同定を試みている。一方、アルビノ胚に野生胚の下垂体原基部位(神経隆起)を交換移植し、メラニンをマーカーとしてトレースした場合、移植片が下垂体以外の部域にも移動することが知られているが、これらの細胞が上記抗体によって認識されるか否かも調べている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kawamura,K, Kikuyama,S: "Developmental origin of the olfactorysystem and GnRH neurons in the amphibia" Trends in Comparative Endocrinology and Neurobiology:Ann NY Acad Sci. 839. 201-2204 (1998)

  • [文献書誌] Kawamura,K Kikuyama,S: "Morphogenesis of the hypothalamus and hypophysis:Their association, dissociation and reassociation" Arch.Histol.Cytol. 61. 189-198 (1998)

  • [文献書誌] Kawamura,K, Kouki,T, Oshima,H, Kikuyama S: "Ontogeny and phylogeny of thehypothalamus-hypophysis" Proceedings of the 19th Conference of European Comparative Endocrinologists. (in press). (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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