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1999 年度 実績報告書

水の履歴からみた流域の水環境管理手法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10875103
研究機関京都大学

研究代表者

住友 恒  京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20026040)

研究分担者 伊藤 禎彦  京都大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10184657)
キーワード琵琶湖・淀川流域 / 地理情報システム / 分布型流出モデル / 水の履歴 / 流域統合管理
研究概要

わが国の都市域を流れる河川では、水が繰り返し利用されているのが通例であり、この状況下ではいくら高度処理を施しても、人の飲料水としては受け入れ難いと考えられる。本研究は、水が繰り返し利用されている琵琶湖・淀川水系を対象とし、水利用形態の評価を行った。
流域内の任意の地点で、水道水中の下水の体積比率を繰り返し利用回数ごとに算定した。例として、大阪府柴島浄水場給水区域では、家庭用水またはトイレ用水、人体排泄水として最大で5回利用された下水が含まれており、総量では下水4.4%の体積を占めていると推定した。また流域全体では全体の52%の人口に5回繰り返し利用された水を含め水道水を給水していると推定した。さらに、通勤・通学による流域内での人の動きを推定した上で、例えば上流の大津市の人が下流の大阪府の水を消費していることを示した。これによって流域の一体的管理の必要性を論じた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 住友 恒: "GISを用いた琵琶湖・淀川流域における水利用形態の評価"環境衛生工学研究. Vol.12 No.3. 85-90 (1998)

  • [文献書誌] 住友 恒: "レクリエーション活動を指標とした流域内水環境管理に関する研究"環境衛生工学研究. Vol.13 No.3. 188-193 (1999)

  • [文献書誌] 住友 恒: "琵琶湖・淀川流域の水質統合管理に及ぼす交流圏拡大の影響の考案"環境システム研究. Vol.27. 267-276 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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