研究概要 |
本年度は、知的障害者の地域受容に関する文献調査および先進3事例でヒアリングによる予備的調査を行ったので報告する。 1) 北海道伊達市の地域分散型グループホームと地域住民の支援過程 地域生活支援センターで生活と就労の25年間にわたる経緯報告や地域住民の支援過程をヒアリング調査し、今後の普遍的地域支援モデルを構築するための基礎的資料を採取した。 2) 大阪府金剛コロニー コロニーから富田林市内の分散型グループホームに移行した設立経緯や地域住民の認知過程を,グループホーム支援室,グループホーム居住者,地域住民(自治会)にヒアリング調査を行い,現状の問題点と今後の方策への基礎的資料を採取した。 3) 大阪知的障害者育成会による自発的運動型グループホーム 施設介護ではなく自律的に地域生活を営むべく障害者親の会が運営する事例を調査し,住民主体型モデルの基礎的資料を採取した。 次年度は,上記の先進的事例を継続的に調査分析するとともに,過疎施設誘致型モデル,ニュータウン立地型などにも調査範囲を拡大して,事例の補完を行う予定である。また,Geel(ベルギー)など海外先駆事例に関する文献研究を行い、福祉施設のモデル立地と地域の支援システムのあり方を提案したい。
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