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1998 年度 実績報告書

小・中学校におけるバリアフリー施設としての問題点と今後の課題

研究課題

研究課題/領域番号 10875116
研究機関千葉工業大学

研究代表者

上野 義雪  千葉工業大学, 工学部, 助教授 (50009544)

キーワード学校 / バリアフリー / 人間工学 / ハートビル法
研究概要

本年度の調査は、小学校4校、中学校2校、養護学校1校の7校と、ハートビル法の指定を受けた5施股について調査を実施した。研究の主たる目的は、人間工学の立場から「ひと-もの系」で捉えることであり、各建物における使われ方や、部位寸法・ドアの開閉力など、使用者の観点で調査した。
調査の結果、普通学校では、問題点が多く見られたが、養護学校では、それなりの配慮がなされ、人との接点に改良点がある。ハートビル建築では、部分的な配慮がなされているが、使用者が不特定多数であることを考慮すれば、改善点は多い。何れの場合も、人間工学的に設計の精度が低いのが実情ではあるが、軽微な改良で使い勝手を向上させることは、可能であると考えられる。
高齢社会や少子時代の中で、生活環境や生活構造を変えることは、容易ではないが、身近なところから手をつけること、即ち人間工学の観点から見直すことの意義は、極めて大きいといえる。
「行きたい時に行きたい場所に、安全かつ、容易に行くことができ、そこでしたいことができる」ことを大原則として、具体的な配慮事項を整理することが必要である。物の寸法条件や配置の仕方を変えることでも、バリアの解消には十分に役立つことが明らかになった。また、 「ハートビル法」や「長寿社会対応型住宅の設計指針」のもつ影響が大きいため、これらの内容の見直しも必須の条件である。そして、学校はこれまでの教育の他に、生涯学習など社会教育としての機能も持たなければならないため、学校用の設計指針を整備するなど、検討の時期がきているものと思われる。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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