研究概要 |
1. 金で見出された最適pH(〜6)において、α-Fe_2O_3、α-FeOOH、TiO_2,ZiO_2,SiO_2等の担体とAu,Pt,Pd,Rh等の塩の全組み合わせで、各貴金属の還元速度や析出量について、まとめ、各貴金属超微粒子生成の最適条件を決定できるばかりでなく、還元反応のメカニズムにつながる、端緒を見つけることができた。 2. さらに、代表的な担体について、各貴金属超微粒子で、pHと析出量とサイズについてその関係を明らかした。一方、溶液中の錯体を同定し、水酸化物の生成と吸着のメカニズムを明らかにした。 3. 続いて、表面形態や面指数の異なる単分散ヘマタイトを担体に選び、各種貴金属超微粒子の反応の特徴と生成粒子サイズとの関係を調べた。担体ヘマタイト粒子は、{012}面で囲まれた擬似立方体粒子、c軸方向に成長した、エリプソイド型粒子、c面を主平面とする平板粒子などを用いた。これにより、析出量の結晶面依存性を明らかにし、かつ、各面での還元反応速度についても明確にすることができ、還元挙動の大筋を把握できた。
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