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1998 年度 実績報告書

有機質資材施用土壌中のビタミンB_<12>含量とビタミンB_<12>エンリッチ野菜の生産

研究課題

研究課題/領域番号 10876013
研究機関名古屋大学

研究代表者

吉田 重方  名古屋大学, 農学部, 教授 (20023450)

キーワードビタミンB_<12> / マメ科植物 / コバルト / 根粒菌 / 牛ふん厩肥 / 食料排水汚泥コンポスト / 有機質肥料 / 化学肥料
研究概要

1.本研究に着手する糸口となったマメ科植物の共生系におけるビタミンB@S212@E2の存在様相をとりまとめるとともに新たな関連試験を行い、以下の結果を得た。
1)根粒菌によるビタミンB@S212@E2生成にはコバルトが必須であり、また根粒菌種間でビタミンB@S212@E2生成能に差異がみられた。
2)根粒着生植物体には根粒非着生植物体に比べて高いビタミンB@S212@E2含量を示した。また、植物体中におけるビタミンB@S212@E2の分布には根粒部において最も高く、ついで根部、地上部の順であった。しかし、根粒部におけるビタミンB@S212@E2含量は植物の生育段階によって大きく変動した。
2.有機物施用管理を異にする耕地(メロン-キャベツ輪作)土壌のビタミンB@S212@E2含量調査
1)作土土壌中のビタミンB@S212@E2含量は厩肥単用区(牛ふんがんられ厩肥405/10a/年)と食品排水汚泥コンポスト区(10t/10a/年)において顕著に高く、化学肥料区や慣行区(化肥+牛ふん厩肥2t/10a/年)では無肥料区と同程度に低かった。
2)キャベツ結球部のビタミンB@S212@E2含量は厩肥単用区>>食品排水汚泥コンポスト区=有機質肥料区の純に高かったが、慣行区や化学肥料区は無肥料区と同程度に低かった。
3)メロン果汁のビタミンB@S212@E2含量は処理区間に大きな差異はなかった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 吉田重方: "マメ科根粒菌によるビタミンB_<12>活性物質の生成と根粒着生植物体中のビタミンB_<12>活性物質の存在" 日本土壌肥料科学雑誌. 69・5. 435-444 (1998)

  • [文献書誌] 吉田重方: "ビタミンB_<12>エンリッチ野菜の生産についての一考察" 農業および園芸. 73・8. 903-909 (1998)

  • [文献書誌] 角谷弘雅: "食品工業団地から排出される未利用資源の有効利用に関する研究 排水汚泥コンポスト施用園場における作物の生育収量と品質" 日本土壌肥科学会中部支部例会講演要旨集. 78. 18-19 (1998)

  • [文献書誌] 鬼頭 誠: "エダマメの生育に及ぼす植物茎葉残渣マルチの影響" 日本土壌肥料学雑誌. 67・1. 40-48 (1997)

  • [文献書誌] 鬼頭 誠: "数種の植物茎葉を添加した土壌の他感作用活性の消長" 雑草研究. 43・1. 1-9 (1998)

  • [文献書誌] 大橋祥範: "ダイズに対するモミガラくん炭の施用効果の解析" 日本土壌肥料学会講演要旨集. 44. 185 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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