1.本研究に着手する糸口となったマメ科植物の共生系におけるビタミンB@S212@E2の存在様相をとりまとめるとともに新たな関連試験を行い、以下の結果を得た。 1)根粒菌によるビタミンB@S212@E2生成にはコバルトが必須であり、また根粒菌種間でビタミンB@S212@E2生成能に差異がみられた。 2)根粒着生植物体には根粒非着生植物体に比べて高いビタミンB@S212@E2含量を示した。また、植物体中におけるビタミンB@S212@E2の分布には根粒部において最も高く、ついで根部、地上部の順であった。しかし、根粒部におけるビタミンB@S212@E2含量は植物の生育段階によって大きく変動した。 2.有機物施用管理を異にする耕地(メロン-キャベツ輪作)土壌のビタミンB@S212@E2含量調査 1)作土土壌中のビタミンB@S212@E2含量は厩肥単用区(牛ふんがんられ厩肥405/10a/年)と食品排水汚泥コンポスト区(10t/10a/年)において顕著に高く、化学肥料区や慣行区(化肥+牛ふん厩肥2t/10a/年)では無肥料区と同程度に低かった。 2)キャベツ結球部のビタミンB@S212@E2含量は厩肥単用区>>食品排水汚泥コンポスト区=有機質肥料区の純に高かったが、慣行区や化学肥料区は無肥料区と同程度に低かった。 3)メロン果汁のビタミンB@S212@E2含量は処理区間に大きな差異はなかった。
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