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1999 年度 実績報告書

変異株を用いる抗真菌剤の探索

研究課題

研究課題/領域番号 10876015
研究機関北海道大学

研究代表者

冨田 房男  北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (60217536)

研究分担者 横田 篤  北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (50220554)
キーワードChitin synthase inhibitor / antifungal agent / cell wall / Screening system / Sauharomyces cerevisiae / mutant strain / endophyte
研究概要

先に得られた物質AM-1及びNCA-D6関連物質の単離精製、を行った。
AM-1関連物質と想定されるAM-2を単離した。
AM-2はキチン合成酵素の一部を欠損した株にのみ生育阻害をもたらし、同時に行った野生株には生育阻害は見られなかった。また、その他の糸状菌Aiternaria sp.、Fusarium oxysporum、細菌Salmonella typhymurium、Bacillus subtillisにも生育阻害は見られなかった。AM-2の機器分析の結果分子量が303、分子式がC_<21>H_<37>Nであることがわかった。AM-2は、野生株の粗精製キチン合成酵素反応を阻害することが確認された。また、^3H-uracil、^3H-thymidine、^3H-leucineを用いた取り込み実験の結果、AM-2が3H-uracilと^3H-leucineの取り組みを阻害しており、AM-2によるRNAおよびタンパク合成が影響を受けていると示唆された。
NCA-D6関連の少なくとも4つの物質が確認された。NCA-D6も、キチン合成酵素の一部欠損株にのみ生育阻害をもたらし、同時に行った野生株には生育阻害は見られなかった。また、その他の糸状菌Aiternaria sp.、Fusarium oxysporum、細菌Salmomella typhymurium、Bacillus subtillisにも生育阻害は見られなかった。分子量646、分子式C_<37>H_<58>O_9であり、その構造を明らかにした。NCA-D6は野生株の粗精製キチン合成酵素反応を阻害し また、^3H-uracil、^3H-thymidine、^3H-leucineを用いた取り込み実験の結果、3H-leucineの取り込みを阻害しており、タンパク合成が影響を受けていると示唆された。既知の物質ではあったものの、キチン合成を阻害するという報告は本研究が初めてである。関連物質について単離精製を進め、機器分析にかける段階である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Sakurai: "A Novel Screen for the detection of chitin Acting Antifungal Compounds"J. Antibiot.. 52. 508-511 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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