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2000 年度 実績報告書

各種微量ホルモンの時間分解蛍光免疫測定法の開発と魚類への応用

研究課題

研究課題/領域番号 10876042
研究機関北里大学

研究代表者

山田 英明  北里大学, 水産学部, 講師 (50296430)

研究分担者 千葉 洋明  北里大学, 水産学部, 講師 (50236816)
天野 勝文  北里大学, 水産学部, 助教授 (10296428)
キーワードTR-F1A / DELF1A / メラトニン / GnRH
研究概要

本年度(平成12年)は、低分子ペプチドホルモンのサケ生殖腺刺激ホルモン放出ホルモン(sGnRH)と神経伝達物質であるメラトニンの測定系開発を行った。両ホルモンともに、魚類の生殖腺発達や各種行動に関与していると考えられている重要なホルモンである。
サケGnRHのN末端アミノ基にスペーサーを介してビオチンを導入し、これを標識抗原とした。サケGnRHに対する抗体をプレートウエルに固相化し、この抗体に対するビオチン標識抗原と測定試料の競合反応を起こさせた。固相面に形成されるビオチン標識抗原-抗体結合物を、ユーロピウム標識したストレプロアビジンで検出し、標準曲線および試料の測定値を求めた。開発された測定系は、高感度(ED=0.13ng/ml)で、その測定範囲は比較的広範囲(24pg/ml〜12.5ng/ml)であった。測定にかかわる各種項目(反応時間、反応温度、測定内・測定間変動係数)なども、おおむね以前に報告されている放射性免疫測定法とほぼ同様の結果を得た。現在、同じ方法を用いて、トリGnRH-IIとタイGnRH測定系の開発を行っている。
メラトニンの測定系には、牛血清アルブミン(BSA)と結合させたメラトニン-BSA-コンジュゲートをプレートウエルに固相化する抗原固相化法を用いた。この測定系の感度は放射免疫測定法と同等で、他の測定系要因もほぼ同じであった。ニジマス受精卵を用いた実験では、明暗環境下での胚体における明瞭なメラトニン量変化を捉えることができ、その実用性が示された。同方法を用いたセロトニン測定系の開発を行っているところである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Amano et al.: "Roles of melatonin in gonadal maturation of underyearling precocious male masu salmon"Gen. Comp. Endocrrual.. 120. 190-197 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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