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1998 年度 実績報告書

健常な血清脂質低値群のがん罹患の高リスクに関する基本健診受診集団による縦断的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10877070
研究機関鳥取大学

研究代表者

陶山 昭彦  鳥取大学, 医学部, 助手 (10144651)

研究分担者 大城 等  鳥取大学, 医学部, 助教授 (40160486)
岸本 拓治  鳥取大学, 医学部, 教授 (00116394)
キーワードがん登録 / 血清脂質 / コホート研究 / がん罹患 / HDL-コレステロール
研究概要

血清脂質とがん死亡・罹患について各々の疫学的研究が示されている我々は基本健診受診者コホートについて、HDLコレステロール高値群でがん罹患リスクが低いことを既に報告した。今回コホート中喫煙・飲酒・運動習慣ぴ食品項目の摂取状況についての質問票調査を実施しこれら生活習慣をふまえて血清脂質とがん罹患の関係について検討をおこなった。平成4年〜6年に鳥取県下の基本健診を受診したもののうち生活習慣質問票が実施できた2,051人について、平成9年12月末まで鳥取県がん登録により追跡を行い、がん罹患者を同定した。質問票は飲酒・喫煙・運動習慣と毎日の摂取食品項目(魚・肉・卵・大豆,野菜・海草,果物,牛製品,油料理塩分の多いもの,など)及び疾病の既往歴・家族歴と治療中疾患について調査した。これらにもとづき、がん罹患リスクをLox比例ハザードモデルで求めた。HDL-Cについて61mg/dl以上の群で0.23(0.03.1.82)と低い傾向を示した。HDL-Cについては、魚・肉・卵・大豆,野菜・海草,果物,牛製品,油料理で有意に差があった。これらの品目と年齢・飲酒・喫煙・運動習慣について調査を行い、これについて調整を行った解析ではHDLコレステロールに有意ではないが、61mg/dl以上の高値群でがん罹患リスクがHDL-Cについては0.30(0.04〜2.49)と低い傾向に大きな変化は見られなかった。今後、対象集団をさらに拡大して検討をはかる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 陶山昭彦・岸本拓治: "血清脂質とがん罹患に関する縦断的研究" Journal of Epidemiology (Suppl.). 9・1. 64 (1999)

  • [文献書誌] 陶山昭彦, 岸本拓治: "健常な血清脂質低値群のがん罹患の高リスクに関する基本健診受診集団による縦断的研究" 民族衛生. 64(付). 60-61 (1998)

  • [文献書誌] 陶山昭彦, 岸本拓治: "基本健診受診者の糖尿病とがん罹患についてコホート研究" 日本衛生学雑誌. 54・1. 356 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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