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1998 年度 実績報告書

無症候性異常ヘモグロビンのアミノ酸置換による免疫化学的変化の検討

研究課題

研究課題/領域番号 10877075
研究機関秋田大学

研究代表者

吉岡 尚文  秋田大学, 医学部, 教授 (80108935)

研究分担者 権守 邦夫  秋田大学, 医学部, 助手 (10006744)
キーワード異常ヘモグロビン / ペプタイドアッセイ / ハプトグロビン / アミノ酸置換
研究概要

手元にある異常ヘモグロビンの分析を行ったところ、ベーター鎖にアミノ酸の置換があることが確認された。さらに検査を進めた、ところ、N末端側1番目のアミノ酸がVALであるべきところLEUに置換されており、いわゆるHb Niigataと判断された。この置換部分にはMETが付加されており、ペプタイドの合成は次のようなデザインで行った。基本的な残基数を10とし、正常の一次構造を有するものをN末端から10番目まで、次いで、1番目がLEUに置換したもの、更に、LEUにMETが付加したもの(この残基数は11個となる)の3個のペプタイドを合成した。合成したペプタイドは抗HbA抗体やハプトグロビンとの結合性を検査するため、以前の研究で明かとなっている、これらの蛋白と結合する部位(ベーター137-146)、結合しない部位(ベーター91-100)のペプタイドを合成し、陽性対照、陰性対照として使用する。これら対照のアミノ酸残基は10個である。ネイティブのヘモグロビンサブユニット鎖やハプトグロビンは、今回の研究費で購入した低圧クロマトグラフィ装置にて精製した。精製した蛋白の純度はPAG電気泳動で観察するかぎり、90%以上と考えられた。次年度は合成したペプタイドを用い、生理的、免疫化学的検討を行う。
一方、新たなヘモグロビン異常者のスクリーニングは血液センターの協力で約2000余例実施したが、現段階では未だ見い出されていない。次年度の前半までスクリーニングは継続予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Koda Y,Yoshioka N: "The haptoglobon gene deletion responsible for anhaptoglobulinemia" American Journal of Human Genetics. 62. 245-252 (1998)

  • [文献書誌] Yoshioka N,et al: "Epidemiological studies on suicide in Japan from 14 prefectures" Current Topics in Forensic Science(Proceeding). 63-65 (1998)

  • [文献書誌] Shouji K,Yoshioka N: "Platelet activating factor is a key mediator of pulmonary vasoconstriction and bronchoconstriction after antigen challenge in the perfused senitized lung" Shock. 9. 412-415 (1998)

  • [文献書誌] 吉岡尚文 他 3名: "浴室での内因性急死例の実態調査と問題点について" 法医学の実際と研究. 41. 353-359 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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