昨年度は16例の悪性リンパ腫病変(初発10例、再発6例)と5例の上皮性癌、6例の反応性リンパ節、5例の橋本病の甲状腺より超音波誘導下吸引細胞にて遺伝子解析用の検体を採取した。これらの検体は煮沸法にて処理を行いPCR用に保存している。このうち3例のB細胞悪性リンパ腫の検体で遺伝子解析を試みたが1例で陽性所見が得られたが、2例は陰性であった。テクニカルに問題がある可能性があるので、現在はRaji細胞などを使って基礎的な方法を洗い直し精度の改善に努めているところである。この成功例は症例報告として雑誌Thyroidに投稿のうえ受理され、近日中に発刊される予定である。
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