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1999 年度 実績報告書

mdm2癌遺伝子とestrogen related apoptosis

研究課題

研究課題/領域番号 10877182
研究機関岐阜大学

研究代表者

佐治 重豊  岐阜大学, 医学部, 教授 (80021400)

キーワードmdm2 / p53 / ER / 乳癌 / 癌遺伝子
研究概要

我々は、乳癌細胞に対するエストロゲン刺激により、p53の発現量が増加し、これがMDM2の発現量により調節され、さらにMDM2自身がエストロゲンレセプターに対して機能促進作用を持つことを示した。そこで、今年度はMDM2の機能促進作用の機能解析を行うべく以下の検討を行った。
1)エストロゲン刺激により、p53mRNAは増加しなかったが、p53蛋白の安定性が増加していた。この現象は、mdm2高発現乳癌細胞において顕著であった。
2)エストロゲンレセプターとMDM2の直接作用を免疫沈降で確認した。in virto tarnslation/transcription にて合成した各々の蛋白にて直接結合が認められた。それらのdeletion mutantでの結合の現在検討中である。
3)MDM2は2カ所のpromotorを持つ事が知られている。そのうちintron1に存在するprpmotor 2(P2)はwild typeのp53依存性であるが、乳癌細胞においてP1由来とP2由来のmdm2mRNAのRT-PCRを行ったところ、P2由来のmdm2が優位であった。また、そのp53の状態をSSCPにて検討したところ、エストロゲンレセプター高発現ではwild typeで、低発現ではmutantである傾向が認められた。
4)MDM2のエストロゲンレセプター以外の核内レセプターに対する転写機能の影響をmammalian two hybrid assayを用いた行ったが、プロゲステロンレセプターに対してリガンド依存的に抑制的に作用することが認められた。RAR,DVRではエストロゲンレセプターと同様、促進作用が認められた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shigehira Saji: "Overexpression of MDM2 in MCF-7 promotes both growth advantage and p53 accumulation in response to estradiol"Japanese Journal of Cancer Research. 90・2. 210-218 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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