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1998 年度 実績報告書

ムチランス型リウマチにおける軟骨細胞の細胞学的特徴

研究課題

研究課題/領域番号 10877230
研究機関岩手医科大学

研究代表者

吉田 昌明  岩手医科大学, 医学部, 助手 (80210722)

研究分担者 宇月 美和  岩手医科大学, 医学部, 助手 (50305992)
黒瀬 顕  岩手医科大学, 医学部, 講師 (70244910)
嶋村 正  岩手医科大学, 医学部, 教授 (70162691)
澤井 高志  岩手医科大学, 医学部, 教授 (00125577)
キーワード慢性間接リウマチ / ムチランス型関節炎 / 吸収性関節炎 / matrix metalloprotease / in situ hybridization
研究概要

慢性関節リウマチ(RA)の手術時に採取された滑膜,軟骨,骨組織を4%paraformaldehydeに2〜3時間固定してのち免疫組織化学と非放射性in situ hybridizationによる解析をおこなった。
平成11年1月現在,蛋白分解酵素のうちmatrix metalloprotease(MMP)-1,2,3,9についての結果が得られた。滑膜細胞と軟骨を侵食するリウマチ性肉芽内の細胞において,MMP-2,9の発現が確認された。in situ hybridizationでは軟骨細胞,骨芽細胞,破骨細胞においてもMMP-2,9mRNAの発現が確認された。特に今回の研究で重視しているムチランス型関節炎(吸収性関節炎)を呈する関節から採取された組織においては,MMP-9がひじょうに強く発現されているのが確認された。
RAでは炎症の場である滑膜細胞が関節破壊の主座と考えられているが,今回の結果からは破壊される側である軟骨,骨側にも関節破壊を促す原因があることが示唆された。今後は同様の解析法によりMMPsの阻害作用をもつtissue inhibitor of metalloproteinases(TIMP)の発現を検討する。さらに軟骨の合成能(II型コラーゲン)を測定し,ムチランス型関節炎の軟骨細胞における分解および合成機能のimbalanceの有無を確認する予定である。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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