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1999 年度 実績報告書

FISH法による軟骨性腫瘍の染色体異常の解析 -臨床診断への応用-

研究課題

研究課題/領域番号 10877232
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

吉川 卓志  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (40266698)

研究分担者 宮崎 秀一  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80200153)
浅沼 和生  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (50159373)
牛込 真一郎  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70081643)
原田 徹  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80238188)
キーワード軟骨性腫瘍 / FISH法 / 染色体異常
研究概要

軟骨腫、内軟骨腫、軟骨肉腫に対して、免疫組織化学的検索及び、FISH法を用いた染色体転座の解析をおこなった。対象症例は手術・剖検材料の中から軟骨腫7例,内軟骨腫6例,軟骨肉腫8例、軟骨芽細胞腫2例の計23例であった。
1)免疫組織化学的検索。
23例中20例にs-100蛋白が陽性で、type II collagenが17例に陽性となり、軟骨性腫瘍に対する特異性の高さがみられた。また、増殖因子 MIB-1、PCNA、P53は、軟骨肉腫5例中3例みられ、悪性度との相関が示唆された。
2)FISH(Fluorescence in situ hybridization)法による染色体異常の検索。
FISH法による1番及び7番染色体の数的異常の検索をおこなった。23例中のうち、実際にFISH法でhybridizationしえたのは13例であった。このうち軟骨肉腫4例中3例に1番染色体の数的異常がみられ、2例に7番染色体の数的異常が見られた。内軟骨芽細胞腫については数的異常が1番染色体においてみられ、興味が持たれた。このことについては第32回日整会骨・軟部学会で報告した。
以上より、FISH法による1番及び7番染色体異常の検索は、軟骨性腫瘍の予後診断に有用であることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 吉川卓志: "Ewing肉腫の遺伝子異常"整形・災害外科. 43・1. 2-3 (2000)

  • [文献書誌] 吉川卓志: "急速に増大傾向を示した軟骨芽細胞腫の一例"日本整形外科学会雑誌. 73・6. S1283 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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