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1998 年度 実績報告書

腰部脊柱管狭窄症モデルラットの脊髄における間欠性跛行発症の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 10877233
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

野口 光一  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10212127)

キーワード脊柱管狭窄症 / 間欠性跛行 / 虚血 / 脊髄 / mRNA / 疼痛
研究概要

腰部脊柱管狭窄症モデルラット脊髄において、間欠性跛行発症時にどのような変化、特に虚血に伴って生じる細胞の遺伝子発現及び蛋白発現の変化を捉えることを目的としている。特に、虚血で大きく変動するストレス蛋白、各種転写因子、細胞性癌遺伝子などを中心に検索した。
脊髄管狭窄症モデル動物の作成
ラット第5腰椎椎弓を部分切除後、第4腰椎及び第6腰椎にシリコンラバーを挿入し作成する多椎間後方圧迫モデルは、安定して作成できるようになった。
脊髄・知覚神経節・脊髄神経における各種神経活性物資の遺伝子及び蛋白発現
神経ペプチド類の脊髄後角ニューロンにおけるmRNA発現は、基本的にsham群と差がないように見られ、また走行群においても同様であった。
知覚神経節のCGRP発現は、特に大きな変化はどの群においても観察されていない。各種細胞性癌遺伝子もしくは転写因子の発現に関しては、c-jun及びATF3が知覚神経節ニューロンでの若干の発現増加、脊髄前角での運動ニューロンでの発現増加が観察された。脊髄後角でのc-fos発現は、手術群でも非常に少なく、運動群でも増加は観察されなかった。Mn-SODの発現は、脊髄運動ニューロン、十層及び後角深層の一部ニューロンでの発現が観察された。後根神経節におけるnNOSの発現に関しては、若干のニューロンで発現増強が見られた。しかしながら、走行群、非走行群間には有意差は観察されていない。
HSP72の発現は結局同定出来ず、その理由としてはこのLCSモデルのような慢性モデルにおいてはその発現変化は無いか、非常に小さく検出は出来ないためであろう。
最後に検索したHO-1は、HSP32とも云われ、HSPファミリーの中でも最も鋭敏に早く虚血に対して変化を示す遺伝子であり、現在の所、発現そのものの確認をするために実験施行中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Fukuoka,T.et al: "Change in mRNAs fn neuropeptides and the GABA_A receptor in dorsal rort ganglion neurons in a rat experimentalーーー" Pain. 78. 13-26 (1998)

  • [文献書誌] MiKi,K.et al: "Responses of dersal column nuclei neurons in rats with exporimaital mononeuropathy." Pain. 76. 407-415 (1998)

  • [文献書誌] Tanimoto,M.et al: "Effects of haloehane・Ketamine and uitrous oxide on dynarphin mRNA expression in dersal homーーー" Brain Res.811. 88-95 (1998)

  • [文献書誌] Fukuoka,T.et al: "Differential regulation of α-and β-CGRP mRNAs mathin oculomotor,frochlear,abducers and ーーー" Mol.Brain.Res.63. 304-315 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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