研究課題/領域番号 |
10877328
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
仲西 修 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (50137345)
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研究分担者 |
坂本 英治 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (00295859)
岩本 将嗣 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (20223430)
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キーワード | Neuropachy / 三叉神経 / C-fos / apotosis |
研究概要 |
三叉神経領域における、神経-グリア-栄養因子の相互作用の神経細胞の存在と死、シナプス再構築への密接な関与を明らかにし、慢性痛の病態、とくに三叉神経中枢レベルにおける特定の神経細胞の傷害性と神経再生修復能を高める栄養因子の果たす役割を検討する予定である。初年度は、慢性痛(ラットニューロパチーモデル)において、三叉神経脊髄路核の特定ニューロンにアポトーシスが発現するかを検討した。すなわち、ラットを用い、全身麻酔下にBennet(三叉神経第三枝圧迫)変法のモデル作成を行い、大槽よりITにループ型マイクロダイアリシスプローベを挿入し、先端が三叉神経脊髄路核レベルに位置するよう留置した。手術後1、3、7、14、30日までホットボックスによる低域値刺激に対する反応を観察するとともに、ダイアリシスプローベからの人工脳脊髄液を潅流し、各病日に採取し、透析液中のglutamate濃度をHPLC-ECD法で定量的に測定した。その結果、モデル作成後3-7日目より三叉神経脊髄路核にアポトーシスが発現し、14日頃より神経壊死が出現することが明らかとなった。また、摘出、凍結し、クライオスタットで厚さ10オmの凍結切片を作成する。これらの組織切片に対してprogrammed cell deathに関係すると考えられるc-fos遺伝子発現をin situ hybridization法にて検討する。また、透析液中のglutamate濃度も同様な変化を示した(一部Neuroscience Meetingin Floridaで発表予定)。
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