研究分担者 |
平澤 明美 明倫短期大学, 歯科衛生士学科, 講師 (40300107)
江川 広子 明倫短期大学, 歯科衛生士学科, 講師 (10310492)
本間 和代 明倫短期大学, 歯科衛生士学科, 助教授 (90300102)
川田 達 医療法人仁友会, 高齢者歯科保健介護研究所, 研究員
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研究概要 |
1.歯科口腔介護の内容の体系化 1)誰にでも理解と実施ができるように,歯科領域(口腔・顎頚・部顔面領域)の5大機能と形態を基にして歯科口腔介護の内容を,(1)介護導入,(2)口腔環境の整備,(3)歯科領域の機能の介護,(4)歯科領域の形態の介護,(5)リハビリテーションの5つの大項目に分類し,各項目を中項目,小項目に分類して体系化を図った. 2)各項目ごとに,歯科口腔介護の内容とそれを実施するにあたって必要な知識と技術を記述し,実施の手引き書として役立つようにした. 2.歯科口腔介護のシステムの確立 1)要介護者個々のニーズを評価し,最もふさわしい歯科口腔介護を提供できるシステムを確立するため,MDS・RAPsの手法を取り入れた. 2)このシステムの実施手順は,評価→選定→特定→策定→実施→再評価とし,それに使用するアセスメント票,問題項目選定表,手引き書,計画表,業務記録から成り立っている. 3)歯科口腔介護チームを編成し,このシステムを実施した.その結果から,この歯科口腔介護システムで次のことができるかを検索する. (1)個別性を尊重した歯科口腔介護の確保 (2)歯科口腔介護の質の向上 (3)要介護者情報の整備 (4)医療と保健と福祉の連携 (5)要介護者の歯科口腔介護の充実 (6)歯科口腔介護のプロセスと成果に対する評価 (7)個々の特性に応じた介護時間(費用保障) 3.歯科口腔介護システムとしての適否 1)実施の結果からMDS-RAPsの手法を取り入れた歯科口腔介護システムが,介護システムとして適当であるかどうかの基準を,次のような点に置き検討する. (1)適合性の観点,(2)普遍性の観点,(3)信頼性と妥当性の観点,(4)効率性と効果性の観点 4.使用機器の開発 歯科口腔介護の質の向上に役立つ介護機器として,回転介護椅子,ライトミラー,手動式噴霧洗浄・吸引装置の開発のための試作品を作製し,テストを繰り返したデータを基に製品化を図っている.
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