1. 診療マニュアルの検索・選別・購入 国内で市販されている診療マニュアルを、冊子体目録、CD-ROM体目録、書籍検索データベース(インターネット)等を利用して幅広く検索し、リストを作製した。また、国際的に(日本を含む)広く利用されている英文の診療マニュアルについても同様に検索しリストを作製した。検索した中から、研究対象として、61冊の診療マニュアルを選出し購入した。選出に当たっては、特に多くの臨床現場で利用される可能性の高い、ブライマリ・ケアや卒業直後の臨床研修に関するものを中心にした。 2. 関連資料の収集 診療マニュアルの質を評価する基準作りの参考資料として、欧米で用いられている各種の診療指針(ガイドライン)に対して再評価を行った研究論文と、そこで用いられた方法論に関する研究論文などを収集した。 3. 診療マニュアルの内容構成の検討 研究対象として選んだ各種診療マニュアルについて、その内容を比較検討し、今後の分析作業計画を再検討した。今回選別・購入したマニュアルを更に数個にグループ化(下位分類)することにより、研究手法の妥当性を高められる可能性があることが明らかとなった。 4. 分析手法の再検討(質的研究手法の導入) 分析作業の具体的手順を再検討した。研究手法の妥当性を高めるために必要な、社会科学的手法である質的研究手法に関する資料の収集と検討を開始した。 5. 評価基準作成に必要な研究協力者の選出と依頼 診療マニュアルの評価基準項目を検討する上で必要な、臨床医学教育に直接携わっている臨床指導医10名を選出し、協力を依頼した。
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