研究課題
肺内部の病変を超音波により認識するために、まず犬の肺内に空気が存在している状態での確認を行った。1mm程度の深さ以外にはまったく超音波が入らず、肺の表面以外には認識できなかった。そこで、人工呼吸器に加湿器を接続して高濃度の湿度を保ち、かつ、肺胞壁内の毛細血管にコントラスト造影剤を入れた状態で肺の画像描出を試みた。今回の試みでは数mmの深さまでしか描出できず、臨床的な検討の可能性は見えなかった。次年度には肺胞内に吸入させる物質を工夫して、肺内部病変の映像化を実現したい。