研究概要 |
Twin-talk現象のみられる乳幼児期の双生児を全国規模で把握することを目標に各種育児関係団体と交渉した。幸いにも全国最大規模の双子の母親組織であるツインマザーズクラブ(会員数3,000名)の協力を得ることができた。ツインマザースクラブの会員のうち、双生児が2歳から10歳になる会員(2,700名)を選択し、言語発達状態、育児環境、身体的発達、近隣の子ども達との交流など、Twin-talk現象に関連すると推察される要目よりなるアンケート調査票を作成した。特に質問項目の中では、双子独自の言葉の把握について、「どのような時に独自の言葉をしゃべりますか」、「それは単語のようなものですか文章のように長いものですか」、「いつ頃からいつ頃までそのような言葉を使いましたか」など次の段階のインタビュー調査の基礎データとして重要な点を網羅した。これら質問項目については、ツインマザースクラブの役員の方からの情報を参考に考案した。双子のみでなく3つ子、4つ子などの多胎児例も50例程みられたことから、別途アンケート項目に手を加えたものを作成した。現在アンケート用紙の発送手順は全て完了し、アンケートの回収を待って、アンケート内容の分析に来月(平成11年4月)より着手する段階である。今回の調査はTwin-talk現象に焦点を絞った調査としては国内はもとより海外においても例のない大規模調査となることから極めて貴重なデータが得られることが期待できる。
|