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1999 年度 実績報告書

症状マネジメントの手法を用いた神経難病在宅療養者のための看護ケアプラン開発

研究課題

研究課題/領域番号 10877415
研究機関(財)東京都医学研究機構

研究代表者

松下 祥子  財団法人 東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 主事研究員 (30291941)

研究分担者 江澤 和江  財団法人 東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 主事研究員 (80207430)
小倉 朗子  財団法人 東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 研究員(主任) (60321882)
牛込 三和子  財団法人 東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 副参事研究員 (10176654)
キーワード難病看護 / 在宅看護 / 呼吸障害 / 症状マネジメント / 看護ケアプラン
研究概要

第2年次は、筋ジストロフィー在宅療養者および筋萎縮性側索硬化症(ALS)在宅療養者における呼吸障害への自己マネジメント、統合看護ケアプランを実施し、以下の結果が得られた。
10歳から17歳の進行性筋ジストロフィー(デュシャンヌ型)在宅療養者5例(人工呼吸療法未実施者)の、呼吸障害徴候のモニターと自己マネジメントおよびその看護に関する検討を行った。事例A(17歳、肺活量760ml、Peak Cough Flow 215L/min、強度の側弯)の日常生活体位と呼吸状態に関する検討では、車椅子水平座位時酸素飽和度(以下、SpO_2)が95%、リクライニング(15°程度)座位時・仰臥位時97%であったことから、リクライニング座位を授業中に適時取り入れて授業を聴講することを提示した。今後、その他の日常生活動作や体位と呼吸状態および自己マネジメントに関して検討をすすめる。
ALS在宅療養者における呼吸障害については、呼吸障害出現時から人工呼吸器装着または非装着の意思決定をし緩和ケアにいたる経過を事例研究を通じて整理した。その結果、人工呼吸療法に至った療養者では、1.気管切開から経気管陽圧人工呼吸療法にいたる方法と、2.非侵襲的人工呼吸療法(鼻マスクによる)の2種類の方法が選択されていた。本年次では、ALS療養者2事例を対象に、呼吸障害に対する自己マネジメントと看護ケアプランを作成し実施した。その結果、訪問看護時において、呼吸障害に関する療養者からの主観的情報や、客観的情報(経皮的酸素飽和度測定〈日中一時測定・終夜測定〉、経皮的二酸化炭素分圧測定、換気量測定、等)から、呼吸障害進行の評価を療養者、医師と共有し、最終的な呼吸障害の対応の選択のアプローチとなる可能性が示唆された。次年次には、事例をさらに追い検討を進める。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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