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2000 年度 実績報告書

運動による健康づくりを通した国家資源を無駄遣いしない社会システム構築のための提言

研究課題

研究課題/領域番号 10878008
研究機関福岡大学

研究代表者

進藤 宗洋  福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (30078539)

研究分担者 山口 幸生  福岡大学, スポーツ科学部, 講師 (90230375)
山下 和彦  福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (10140766)
阿比留 正弘  福岡大学, 経済学部, 教授 (20175897)
キーワード動物人間 / ニコニコペースの運動 / 行動変容 / 医療費削減
研究概要

20世紀の高度科学技術工業化社会が残した、単なる個人的興味や時局的な価値判断を最優先した行動が誘導した「自然環境破壊や生物圏存続へのリスク」「生活習慣病蔓延」「超少子超高齢社会進行」に伴う年金や要介護要看護者への給付金など、へ「社会保障福祉費増や人間の無駄遣い増」などの現役世代への負担増加が、世代間乖離のリスクを強めていくに違いない。
このような時代認識に基づき、本研究では以下の成果が確認された。
◆ 「ニコニコペースの運動]の習慣的継続は安全、かつ、内部環境の恒常性維持機能の正常化に役立つ。また、傷害を予防するために「体制に合致した正しい動き」の教育が必要である。
◆ 運動の開始や継続を促す新たなアプローチとして、行動変容技法を活用した郵送による非対面式指導プログラムを開発しその有効性を実証した。
◆ 共働きが必然化し、男女共同参画が不可欠な爾後の社会環境にあっては、年金世代が生き甲斐として実施する『自分自身の健康づくりと社会貢献メニューとを融合したプログラム』を、豊富な経験者や種々NPOなどの社会資源の協力を得て企画・運営・事業化し、運営管理指導できる「高度の教育専門職」が必要不可欠である。
◆ 生活習慣病のリスクファクターや継続的運動を含めた保険制度
時代が需要する「環境保全や世代間融和に役立つ行動」などをプログラム化できる新しい高度健康運動指導者の育成と誕生が待たれる。彼らが現在の健康管理スタッフに付加されることによって、健康づくりや運動療法等が、単なる治療や健康回復に終わらないで、多くの障害者や高齢者などが積極的に社会参加し貢献することが可能になる。その結果、超少子超高齢化社会において、高齢者層が若年者層の負担となることはなく、逆に、彼らが地域の保育園や幼稚園、学校保育等で17時過ぎの幼少年の世話を引き受け、若年者層を支援し、社会の好循環と持続性を形づくることができるであろう。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 山口幸生,山津幸司,渡辺修: "行動変容技法を活用した非対面式身体活動促進プログラムの有効性"(財)明治生命厚生事業団 第15回健康医科学研究助成論文集. 15. 155-165 (2000)

  • [文献書誌] 進藤宗洋 編: "健康づくりハンドブック"朝倉書店. 500 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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