生活環境において不快の原因となるにおいについてアンケート調査した結果、住居室内では、「生ゴミ臭」「トイレ臭」「調理臭」「排水口臭」「タバコ臭」の順で気になる割合が高く、気になる程度への影響はにおいの強さより感じる頻度が影響していた。また、台所が不快なにおいを感じる場所であり、生ゴミの貯留方法や換気に注意しており、臭気感覚へは貯留時間や容器の密閉性が影響している実態が把握できた。 生ごみ臭発生実験では、生ゴミの材料や貯留条件の発生特性への影響について被験者実験を行った。感覚測定には被験者を用いて臭気濃度は三点比較式臭袋法により求め、機器測定ではより臭気濃度を測定した。細かく切った材料を水切りせずに高温で貯留すると発生臭気量は増加した。また、生ゴミ容器からの漏出臭は蓋の開口時の臭気漏出量は閉鎖時に比べ420倍多くなった。さらに、生ゴミ臭の許容レベルを用いて臭気除去のための必要換気量を算定し、貯留状態での生ゴミ臭の発生抑制、高密閉容器で漏出臭の防止、漏出臭や開口時の発生臭気は換気により除去する管理システムが有効であることを示した。 住居の空気環境の実測調査では、ニオイセンサーや環境測定器を用いて炭酸ガス濃度、臭気濃度、換気量などを測定した。住居の台所での臭気感覚とニオイセンサー値はポリ容器の蓋のい開口時に高くなり貯留日数が長い程高くなる傾向が認められることから生ゴミの貯留日数や蓋の開閉が影響していることを明らかにした。 現在、データーを詳細に分析中であり、学会等で発表する準備を進めている。
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