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1999 年度 実績報告書

冷食の実証とその作用機作に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10878016
研究機関滋賀県立大学

研究代表者

藤澤 史子  滋賀県立大学, 人間文化学部, 助手 (50089041)

キーワード冷食 / 体表温 / 血流量 / 血圧 / 自律神経
研究概要

東洋医学(漢方医学)で寒涼性に分類されてる食品素材の中で、果物類、魚介類を中心に選び、水分の影響を除去した実験系で、摂取がヒトの体表温(額、首、手首、足首、指先)、鼓膜温、血圧および体表の血流量などの生理指標に及ぼす影響について、健康なヒトを対象として比較検討した。
摂取物は凍結乾燥したサンプルと各々同量のエネルギー、タンパク質、塘質を含む材料で構成されたクッキーを対照食として、摂取後の変化を比較した。
1.果実類
1)キウイフルーツ:首、鼓膜温で摂取後対照食に比し上昇した(P<0.1)。手首では下降を抑制する傾向を示したが、他の部位においてはほとんど差はみられなかった。血圧、血流量には差はみられなかった。
2)桃:手首の体表温は摂取後36分から低下を促進したが、他の部位においてはほとんど差はみられなかった。血圧はやや上昇傾向を示した。血流量は個人差が大きく、一定の傾向はみられなかった。
2.魚介類
1)カツオ:首では摂取後18〜36分に対照食に比し、上昇を抑制した(P<0.1)。血流量はやや減少し、血圧は上昇傾向を示した。
2)サバ:手首では低下を促進する傾向、首では上昇傾向を示した。鼓膜温は対照食に比し上昇を抑制した。血流は減少する傾向を示し、血圧は上昇した。
3)エビ:手首では低下を促進した(P<0.1)。首では上昇を抑制する傾向を示した。他の部位においてはほとんど差はみられなかった。血流量は減少し、血圧は上昇する傾向を示した。
以上のことから、サンプル摂取後の変化は手首において現れやすく、測定指標となりうることが示唆された。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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