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1999 年度 実績報告書

理科授業におけるコラボレーションの分析:認知的エスノグラフィーの視点から

研究課題

研究課題/領域番号 10878022
研究機関神戸大学

研究代表者

稲垣 成哲  神戸大学, 発達科学部, 助教授 (70176387)

キーワード理科の授業 / コラボレーション / エスノグラフィー / 相互行為 / 対話 / 質的分析
研究概要

平成11年度における本研究の実施結果は,次の通りであった。
1.平成10年度に検討した心理学における社会文化的アプローチの理論及び方法論(主に,ヴィゴツキー,バフチン,ワーチ,ロトマンらの所論)が理科の授業における教師-子ども間に展開される現実のコラボレーションの分析に適用できることを実証した。小学校の理科の授業を対象にして,2つの実験授業を組織し,このアプローチにおいて初めて授業が進行する中でのコラボレーションとしての「対話」のあり方が詳細に記述できることを示した。
2.1における分析結果が教師(授業者)にとっても授業デザインの有効なリソースになることを例証した。具体的には,1つの実験授業を組織し,その授業におけるコラボレーションを社会文化的アプローチの立場から分析した結果が担当教師の授業デザインにどのような影響を与えるかを検討した。方法は,授業者である教師が授業デザインを語る際の談話を収集し,その中で分析結果がどのように位置づけられているかを質的に検討した。結果としては,こうした分析は,授業の反省に際して有効であるとともに,教師の授業観の変容にも大きく寄与することが明らかとなった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 稲垣成哲: "社会文化的視点からみた授業における対話"日本理科教育学会第49回全国大会要項. 276-278 (1999)

  • [文献書誌] 稲垣成哲: "社会文化的アプローチによる教室の相互行為分析と授業の反省的検討"日本科学教育学会第23回年会論文集. 191-192 (1999)

  • [文献書誌] 疋田康弘: "授業者は質的な分析から何を学べるか"日本科学教育学会第23回年会論文集. 193-194 (1999)

  • [文献書誌] 稲垣成哲: "学びの社会的編成:作品づくりについての再検討"日本生活科教育学会「せいかつか」. 7. 65-72 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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