本年度は、(1)テクノロジー活用の方針の検討ならびに(2)「数学I」ならびに「数学A」に関する内容の決定を研究計画として予定していた。それぞれの課題に対して、次のような研究を進めた。 (1) テクノロジー活用の方針 様々なソフトウエアや機器を収集し、検討した結果、基本的には、利用するテクノロジーとしては数学用汎用ソフトウエアとグラフ電卓を中心とすることとし、CAIコースウエアなどのような単元や内容に依存したソフトウエアは使用しないこととした。さらに、一般に普及したソフトウエアも対象とすることとした。 (2) 「数学I」ならびに「数学A」に関する内容の決定 指導要領の改訂に伴い現行の「数学I」ならびに「数学A」に、「基礎数学」が高校1年生の選択必修科目として加わることとなった。そのため、「基礎数学」も含んだ内容の検討を行った結果、統計領域についての教材を開発することに決定した。その決定に従い、諸外国の統計教育のテキストならびに統計教材、さらには統計教育に関する研究を収集し、検討を加えた。 本年度は、Micro Soft Excelを中心に教材の開発と評価を行う予定である。 また、これまでの図形教育に関する研究成果を書籍として刊行した。
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