本年度は、研究の最終年度にあたり、成果の発表と教材の開発を行った。 (1)テクノロジーを活用した統計教材の開発 次期指導要領の高等数学科「数学基礎」における統計教材を、筑波大学教育研究科院生久保田聡とともに開発した。基本的には、米国の数学教師協議会(NCTM)とアメリカ統計学会(ASS)が開発したQuantitative Literacy育成のためのData Driven Approachを用いた統計教材を参考にして、日本の高校生向けの統計教材を開発した。ソフトウェアとしては汎用性ならびに普及の点からExcelを用いることを中心にした。 (2)研究成果の発表 サンフランシスコで開催された第70回米国数学教師協議会(NCTM)の年会のパネルディスカッション:「テクノロジーは成績に良い影響を与えるか」において、日本のテクノロジー利用の現状を紹介するとともに、研究成果の発表を行った。
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