研究概要 |
今年度は,まばたきの自動検出システムの構築が目的であった。そこで,そのために必要な機器の整備を今年度は行った。まず,ビデオカメラとしては,追尾可能なカメラを導入した。これによって,小型CCDカメラを取り付けたヘルメットを装着せずに,まばたき映像が撮影可能であるかどうかの検討ができるようになった。しかし,以下のような問題点が明らかになった。まず,追尾のターゲットとして眼を対象にすることができず,赤い紙か何かを被験者の眼の下に張りつけるなどして,それをターゲットとしなければならない。また,追尾速度が眼をズームにして撮影したときには,必ずしも速くなく,被験者の動きに応じて高速な追尾が保証されないことがわかった。一方,ビデオ映像の取り込みには,ビデオ映像の特定のターゲットの位置データが出力できる計測ユニットを用いることとした。計測ユニットを利用したビデオ映像の解析には過去にすでに実績があり,データをGPIBインタフェースを介してコンピュータに取り込むことによって,まばたきの映像の解析が可能となる。さらに,被験者に課す課題もすでに検討を始め,ホームページをブラウジングする課題を被験者に与え,ブラウンジングのどの時点でまばたきが発生するかどうかを観察することを予定している。
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