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1998 年度 実績報告書

総合学科・総合選択制高校のアカウンタビリティの研究

研究課題

研究課題/領域番号 10878030
研究機関早稲田大学

研究代表者

野嶋 栄一郎  早稲田大学, 人間科学部, 教授 (20000086)

研究分担者 平田 乃美  早稲田大学, 人間科学部, 助手 (20308224)
菊地 栄治  国立教育研究所, 教育経営研究部, 研究員 (10211872)
浅田 匡  神戸大学, 発達科学部・附属人間科学研究センター, 助教授 (00184143)
佐古 順彦  早稲田大学, 人間科学部, 教授 (10000069)
梶田 叡一  京都大学, 高等教育システム開発センター, 教授 (70000065)
キーワード総合選択制 / ハウス制 / 認知地図 / 教育環境 / 学校内学校 / キャンパスプラン / 距離誤差 / 角度誤差
研究概要

総合選択制高校の最も完成度の高い学校として埼玉県伊奈学園総合高校がある。本年度はこの学校の特徴である、ハウス制についてハウス制が生徒の生活にどの程度深く入り込んでいるか、認知地図の手法を用い、検証を試みた。
伊奈学園総合高校は、6つのハウスと称する小さな学校内学校からなっている。生徒は3年間所属するハウスが固定されている。しかし、生徒の学習空間は、専門とする学問領域である、学系に、学年進行に応じひろがっていく。学習は学系空間で、ホームルームのような人間関係はハウスでと空間の機能的弁別がなされている。果たして、空間に課した役割は実態として機能しているだろうか?
各ハウスから、1年〜3年各1クラスを抽出する。学園の平面図に中庭と方位を示しておき、6ハウスを含む10施設を、平面図で位置、形、大きさも含め記入させた。描かれた各施設について重心を求め、その位置と正確な位置との対応関係から、ハウスの認識のされかたについて考察を試みた。その結果、
1) 自分の所属するハウスは距離の誤差から見た場合、縮小されたかたちで認知され、他方、それ以外のハウスは相対的に拡大される形で認知される傾向にある。
2) 角度の誤差も同様の傾向にある。
3) 1年と3年では3年の方が誤差が縮む傾向にある。
これらの事実から、自己の所属するハウスが生徒の学校認知傾向に特異な影響を与えているといえる。しかし、経験年数の多いはずの3年生でその影響が小さくなっていることに注意が必要である。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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