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1999 年度 実績報告書

前頭-中心部導出視覚誘発電位による障害児脳機能評価

研究課題

研究課題/領域番号 10878036
研究機関岡山大学

研究代表者

柳原 正文  岡山大学, 教育学部, 教授 (00032219)

研究分担者 眞田 敏  岡山大学, 教育学部, 教授 (60098126)
キーワード視覚誘発電位 / 後期成分 / 中心部導出 / 障害児・者 / 精神遅滞 / 脳機能評価
研究概要

個々の障害児・者に適した教育法を検討する上で正確な脳機能評価が不可欠であり、新しい観点からの簡便かつ正確な脳機能評価法が求められている。そこで、従来の後頭部導出視覚誘発電位に加え中心部導出視覚誘発電位の測定を同時に行い分析を行った。
対象は1歳1ヵ月から50歳2ヵ月の精神遅滞児・者76名。DQ/IQは20未満:38例、20〜35:23例、35〜50:7例、50〜75:8例。
方法は誘発電位検査装置(日本光電製NEB5504)を用いて、反復光刺激を1回/2秒の頻度で与え、後頭部および中心部より誘発反応を導出し50回加算し記録した。波形の分析は潜時60msec前後の陰性波N60、75msec前後に出現する陽性波P75、130msec前後に出現する陰性波N130、190msec前後に出現するP190について行い以下の成績を得た。
1)中心部導出視覚誘発電位では、76例全例にN60、P75、N130、P190の4波形を認めた。
2)N60、P75の潜時は個人差が著明であった。
3〉N130、P190潜時につき、すでに報告されている同一年齢群の健常児・者のそれらと比較しN130潜時が3SD以上延長していた症例は9例、P190潜時が3SD以上延長していた症例は5例であった。
4)DQ/IQとN130およびP190潜時の延長の間には相関は認められなかった。
今後、Down症候群など特異的疾患の波形の成分分析を行い、基礎疾患による相違の検討を行う予定である。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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