本研究の目的は我が国の戦後の学校音楽教育が音楽の消費者を育てるという側面からどのような役割を果たしてきたかを明らかにすることにある。次のような研究活動を行った。 1)次の質問紙調査を実施した。その結果を分析した。 ・A調査 アマチュア音楽活動者向け-現在の音楽活動に学校音楽教育がどのような役割を果たしているか。 ・B調査 一般向け-一般的に学校音楽教育がどのように受け止められてい ・C調査 大学生向け-最近の音楽教育を受けてきた世代が学校音楽どのように受け止められているか。 全体としては学校音楽教育は肯定的に受け止められていない。ただしアマチュア音楽活動を継続的に行っている人々にはやや肯定的な受け止め方がされていた。 2)戦後の学校音楽のカリキュラムに関して、基礎的な資料を収集し分析した。 ・教科書 戦後発行された小、中、高等学校の音楽教科書に関して、教材、指導法、単元構成等について分析した。今後、これらの結果と質問紙調査の結果を照合させながら、分析する予定である。 3)次の質問紙を印刷し、配布を開始した。 ・D調査 音楽大学生向け調査 ・E調査 音楽専門家調査
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