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1998 年度 実績報告書

高密度菌体培養による廃食用油脂の処理に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10878090
研究機関宇部工業高等専門学校

研究代表者

竹内 正美  宇部工業高等専門学校, 物質工学科, 助教授 (30043889)

研究分担者 石川 宗孝  大阪工業大学, 工学部, 助教授 (80101070)
西村 基弘  宇部工業高等専門学校, 物質工学科, 助教授 (30259931)
品川 惠美子  宇部工業高等専門学校, 物質工学科, 助教授 (20116726)
村上 定瞭  宇部工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (00035065)
深川 勝之  宇部工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (20043870)
キーワードリパーゼ生産菌 / スクリーニング / NL07株 / リパーゼ活性 / 高密度培養 / UF膜 / 純酸素曝気 / 油水分離槽
研究概要

廃食用油脂の生物処理について以下の研究を行った。
1) 高速度油分解性微生物のスクリーニング
ラーメン店の油水分離槽から捕集した廃油脂を活性汚泥によって好気性処理したものをオリーブオイルを唯一の炭素源とする寒天培地で培養して、リパーゼ生産菌を分離した。次に、上記培養コロニーの中からオリーブオイルおよびラードを有効に資化・分解する細菌のスクリーニングを行った。その結果、オリーブオイルおよびラードを比較的よく資化・分解するNL07株を得ることができた。このNL07株はローダミンBで検定を行ったところ、高いリパーゼ活性を持つ細菌であることが分かった。
2) 高密度培養
有効容積15Lの塩ビ製容器を制作し、ラーメン店および学寮の油水分離槽より採取した廃油脂を用いて高密度培養実験を行った。試料投入は1日〜3日に1回150〜250gを回分投入した。固液分離には分画分子量20.000のチューブラ型UF膜を用いた。酸素供給は、菌体濃度40,000mg/Lまでは空気曝気とし、それ以降は空気消費量が多くなり、発泡が激しく純酸素曝気とした。負荷量は容積1m3あたり1〜4kg/dとし、菌体濃度、油分除去率を測定した。なお、除去率は投入した油分に対するCO2として揮散した油分の割合として求めた。苗体濃度は実験開始60日後以降30,000〜50,000mg/Lの間で推移した。除去率は、ラーメン店の廃油では、50〜80%、学寮の廃油では99%以上の高除去率が得られた。
今後は、負荷量の限界、流動特性等のデータを収集し、さらに、菌体のクローニングを行い大量培養、実用化を目指したい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 村上・竹内・西村: "生活排水中の油分の性状と処理における問題" 環境技術. 26・3. 155-159 (1997)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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