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1999 年度 実績報告書

糖蛋白糖鎖から見た脳の老化メカニズムの一面

研究課題

研究課題/領域番号 10878144
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

池中 一裕  岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 教授 (00144527)

キーワードN-結合型糖鎖 / 糖鎖自動分析 / HPLC / 蛍光標識 / ヒドラジン分解
研究概要

糖鎖は細胞の表面の大部分を覆っており、細胞間や細胞一基質間相互作用に重要な役割を果たしていると考えられている。われわれは糖蛋白質糖鎖の系統だった解析法をほぼ自動化することに成功し、その機能を解明しようと試みている。ヒト脳の糖鎖解析を行ったところ、脳の各部位においてN-結合型糖鎖発現パターンに個人差はほとんどないことが明らかとなった。本年度は老化と密接に関連したアルツハイマー病患者の脳内糖蛋白質糖鎖の解析を行った。10%ホルマリン固定ヒト病理標本、前頭葉皮質および前頭葉白質をアセトン沈殿し解析に用いた。蛍光標識後にノイラミニダーゼ処理し、シアル酸を除去した後に糖鎖構造解析のための2次元HPLCを行った。その結果、正常人と糖鎖パターンに差のあることが見いだされた。今後、これがどのような糖鎖構造を反映しているのか解析する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Nakakita, S.: "β1-4Ggalactosyltransferase activity of mouse brain as revealed by analysis of brain-specific complex-type N-linked sugar chains"J. Biochem.. 126. 1161-1169 (1999)

  • [文献書誌] Okamato, Y.: "Conversion of brain-specific complex type sugar chains by N-acetyl-β-D-Hexosaminidase B"J.Biochemistry. 125. 537-540 (1999)

  • [文献書誌] Fujimoto, I.: "Systematic analysis of N-linked sugar chains fromwhole tissue employing partial automation"Analytical Biochemistry. 267. 336-343 (1999)

  • [文献書誌] 池中一裕: "脳の科学"株式会社 星和書店. 215-220 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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