研究課題/領域番号 |
10891003
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研究機関 | 国立教育研究所 |
研究代表者 |
笹井 宏益 国立教育研究所, 生涯学習研究部, 生涯学習体系研究室長 (10271701)
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研究分担者 |
鬼頭 尚子 国立教育研究所, 生涯学習研究部・社会教育研究室, 研究員 (00290859)
澤野 由紀子 国立教育研究所, 生涯学習研究部, 主任研究官 (40280515)
山本 慶裕 国立教育研究所, 生涯学習研究部・生涯学習開発, 評価研 (50135646)
田中 雅文 日本女子大学, 人間社会学部, 助教授 (10217078)
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キーワード | 柔軟な学習形態 / インターネット / スクーリング |
研究概要 |
この調査研究は、高等教育における〔遠隔教育のツール〕について検討するものであるが、そのためのアプローチとして次の3つの視点を掲げている。以下に、それぞれの視点ごとに得られた知見を示す。 1. 受講生(受講経験者を含む)から見た〔遠隔教育のツール〕の在り方 放送大学におけるデータを収集・分析した結果、同大学の受講生としては、テレビ・ラジオというメディアを活用した授業に満足しつつも、面接授業に大きな期待をしており、フェイス・トウ・フェイスの授業がメディアによる教育を補完するものとして大きな役割を果たしている。 2. 諸外国の先進事例における〔遠隔教育のツール〕の状況 オーストラリアでは、学校教育としての一環か、社会教育(成人教育)としての一環か、という点を問わずに、「フレキシブル・ラーニング」(柔軟な学習)という形でメディアを活用した教育が導入されており、そのためのツールとしては、文字教材とインターネットである。同国では、遠隔教育が、極めてスムーズに学校教育・成人教育の中に組み込まれている。 3. メディア専門家から見た望ましい〔遠隔教育のツール〕 メディアを使った教育は、いくつかのメディアを複合的に使用することが大切、と指摘する専門家が多い。 今後、我が国では、パソコンの普及等に伴い、インターネットやパソコン通信を活用した遠隔教育を推進することが望まれている。そうしたことから、その先進地域であるオーストラリアの機関(大学、研究所)との共同研究について検討すべき時期に来ていると考えられる。
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