9月から、標記題目についての研究を開始した。特に、チンパンジーを対象に、相貌知覚に関する研究を開始した。チンパンジーに遅延見本合わせ課題によるヒトおよびチンパンジーの顔の弁別を訓練し、テストとして顔の構成要素をすべて同時にではなく、系列的に提示する試行を与え、そのテストでのパフォーマンスを分析している。この操作によって、空間的な配置関係の処理の影響を検討することができる。また、チンパンジーの顔のスキャンの自然なパターンとは異なる順序で提示した場合の影響についても検討している。 得られたデータについては、刺激間の類似性の分析、時系列解析(マルコフ連鎖解析など)によって分析する。
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