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2010 年度 実績報告書

イネ耐虫性遺伝子のクローニングと加害性に関わるトビイロウンカゲノム領域の特定

研究課題

研究課題/領域番号 10F00400
研究機関九州大学

研究代表者

高木 正見  九州大学, 大学院・農学研究院, 教授

研究分担者 JAIRIN Jirapong  九州大学, 大学院・農学研究院, 外国人特別研究員
キーワードトビイロウンカ / SSRマーカー / 抵抗性遺伝子加害性 / イネ / 害虫
研究概要

トビイロウンカのSSRマーカーの構築を行い、得られたマーカーを用いてトビイロウンカ実験室系統の遺伝的特性を調査した。Nodaら(2008)により解読されたESTデータからSSR領域を探索し、50個のSSRマーカーを収集した。しかしながら、SSRマーカーを利用した連鎖地図の構築やウンカ遺伝子のマッピングのためには、SSRマーカー数が絶対的に不足しているので、1966BPH系統より抽出したDNAを用いて、FIASCO法によりSSRを含むDNAの濃縮反応を行い、得られたDNAを次世代シーケンサーRoche454-FLXにて配列の解読を行った。現在、SSRマーカーの整備を継続している。
ESTデータから構築したSSRマーカーのうち、明瞭な増幅がみられた14マーカーを用いて、1966年神奈川県秦野市にて採集されたトビイロウンカ系統1966BPH系統、1989年福岡県採集系統(1988BPH)、および2010年長崎県採集系統(2010BPH)における異型接合性の評価を行った。その結果、長期間人工飼育した系統ほどSSRマーカー遺伝子座当たりの対立遺伝子数の減少が見られた。一方、異型接合性に関しては、経年飼育期間に比例した減少等は観察されなかった。このことから経年人工飼育により、遺伝的浮動による対立遺伝子数の減少が起こりつつも、異系接合性は維持されていると考えられた。また、マッピング集団の作成を行うため、1966BPH系統、1989BPH系統,2010BPH系統の近交系作出に着手した。

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公開日: 2012-07-19  

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